技 術 史 の す す め
 このサイトは、
  ○ 技術史に興味を持ったので、研究のとっかかりを得たいと思っている、
  ○ 技術史、科学史専攻しようかと考えいる、
  ○ すでに技術職についているが、技術の歴史にも視野を広げたい、
  ○ 会社を定年で退いた、これからは技術史に挑戦してみたいと思っている、
 上記は一例です。いろいろな動機と関心をお持ちの方がたを歓迎します。
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 「会員からのメッセージ」につづけて「Q&A」を置いています。これもあわせて御覧ください。

 
  会員からのメッセージ
本業の工学の傍ら歴史研究をつづけて 会長・堀尾尚志(神戸大学名誉教授、元副学長)
 私は、本来の専門である農業における機械工学を退職するまで続けていましたが、農業に関わる以上、その生産現場を知らねばなりません。 経済・経営そして歴史を通しても現在の農業を理解しようとしました。そうしているうちに、文献史学に工学の方法や知見を導入するという手法による歴史研究をセカンダリーの専門として続けるようになりました。
この分野での私のキーワードは、農業構造と生産の現場、生産技術の歴史的展開、そして機械工学です。

技術史と科学史のはざまで考え続けてきて  前会長・田中一郎(金沢医科大学教授、金沢大学名誉教授)
 科学技術史の中でも近代初期のヨーロッパ、とりわけガリレオを中心とする科学や技術の歴史を研究していますが、このガリレオ は科学的知識を技術に応用しようとした最初期の人物ではないでしょうか。もちろんガリレオが技術にとって科学理論が重要だと 指摘したにしても、科学が技術そして産業に直接寄与するようになるのは19世紀を待たねばなりません。それでも、現代の生活に とって主要な役割を果たしている技術、産業の成り立ちを過去に遡って明らかにすることは現代社会の構造を理解することに繋が ると考えています。

若い人に期待する 元会長・中岡哲郎(大阪市立大学名誉教授、元大阪経済大学教授)
 産業という人間の経済活動の中での、技術の役割と歴史を研究するという課題を、私を含め歴代の会長そして多くの会員が、学会の独自領域として追求してきました。 学会には学会賞の制度があるのですが、この賞を受けた人々が現在の第一線の研究を担っている姿を見るにつけ、 そうした人々のあとを継ぐ若い人が、学会に関心をもっていただくことを期待したい。
  

学際的な研究に新たな視点を 理事・石村眞一(郡山女子大学特任教授、九州大学名誉教授)
 産業技術史という内容は、技術史や経済史に関連はしていますが、学際的な分野です。学際という用語が世の中に登場 してから結構長い時間が経過しました。最近では特に学際という表現を使わなくなりました。というのも、多くの学問分 野が実態としては学際領域を含んでいるわけで、これまで学際分野とされていた研究内容が、続々と新領域を形成してい ます。産業技術史も、新たな視点で開拓し、いずれ新領域にしていきたいと考えています。

大きな視野で技術を捉える 理事・廣田義人(大阪工業大学教授)
 大学1年生の時、楽勝科目であっても科学史などは履修しなかった工学部学生でしたが(今から考えると惜しいことをしました)、機械工学の専門科目ばかり勉強 するうち、自分の専攻している技術が世の中とどのようにかかわっているんだろうか、という講義にはないことに関心を持ち始めました。技術は社会的歴史的要 因に影響されながら発展を遂げていきます。歴史的に振り返ってみると技術の流れを俯瞰的に捉えることができます。
  Q & A   Q はこちらまで: office(アット)jshit.org
Q: 入会したいのですが、例えば会員の推薦など手続はどのようになっているのでしょうか。
A: 推薦は必要ありません。また、特段の資格も設定しておりません。入会については、このホームページ、トップにある[本会の概要]から [入会案内]に進み 「入会の手続き」をご覧ください。(事務局)

Q: 私は機械工学科の学生です。技術史に興味を持っており大学院はそちらのほうに進みたいと思っていますが、歴史について本格的な勉強をしていません。それが気持ちの上で障壁になっています。
A: 今はなくても、研究を続けていく過程で知識を蓄積し、歴史研究の手続きや歴史学の考え方を身につけていけばいいのです。無論、基礎があるに越したことはありませんが、 歴史学界の既成概念に捉われてしまうこともあるということを知っておいてもよいでしょう。(堀尾)

Q: 産業技術史は一般の技術史とどう違うのでしょうか。なぜ「産業」が付いているのでしょう。
A: 科学の応用だけでは技術は作ることはできません。蓄積された技能と実績、社会経済的そしてまた文化的基盤があって新しい技術は形成され、そして市場ニーズに呼応して生産技術として展開します。 技術そのものだけでなく社会全体のなかで技術の歴史を観ていきたい、そういう観点を明らかにするため、「産業」を冠しているのです。(堀尾)

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