学会賞規定
このまでの受賞作
直近の受賞作
日本産業技術史学学会賞規定
1. 日本産業技術史学会(以下、学会と記す)に寄贈された基金により、「日本産業技術史学会賞」を設立する。
2. 基金寄贈者の意思を尊重し、基金は特別会計として独立に管理する。
3. 賞は産業技術史研究の優れた業績に対して授与するものとし、次の5種類をおく。
1)学会賞 特に優れた学術的著書もしくはそれと同等の業績に対し授与する。
2)奨励賞 「学会賞」に準ずる著書及び学会誌に掲載された一連の論文(同一筆頭著者、2本以上を条件とする) に対し授与する。
3)資料賞 資料を紹介した優れた業績に対して授与する。
4)特別賞 特に優れた業績に対して授与する。
5) 優秀論文賞 前年の会誌『技術と文明』に掲載された論文から特筆すべきものを選定し表彰する。
4. 学会賞、奨励賞、資料賞及び優秀論文賞は、学会会員の業績を対象とする。特別賞は会員以外の業績を対象とする。
5. 賞は毎年授与する。ただし、各賞を授賞すべき業績がない場合は当該年の授賞をおこなわない。
受賞対象の業績は、授賞前年の12 月31 日より遡って3 年以内に公刊されたものとする。なお刊行物の奥付け日をもって公刊の日とみなす。
6. 学会賞、奨励賞、資料賞及び特別賞の授賞対象論文は公募とし、会員による自薦および他薦による。公募の方法については別に定める。
7. 学会賞、奨励賞、資料賞及び特別賞の応募業績については、学会々員の内より学会理事会が選任した委員3 名で構成する審査委員会で
合議のうえ、受賞者を決定する。なお、必要に応じ他学会々員を審査委員会委員に加えることができる。
8. 「優秀論文賞」は、 編集委員(冊子版及び電子版)による投票に基づき編集委員会が決定する。
9. 受賞者には副賞として学会賞、特別賞に各10万円、奨励賞、資料特別賞に各5万円、優秀論文賞に3万円を贈る。
10.授賞は当該年度の学会総会の際に行う。 学会賞受賞者には総会と同時期に行われる学会年会で受賞講演を行う機会が与えられる。
(付則)
1. この規定は1988年度から実施する。
2. 基金寄贈者の氏名はその意思を尊重して、当分の間、公表しないこととする。
3.この規定は2017年10月3日に改定し、施行する。
これまでの受賞作
■第1回(昭和63(1988)年)
学会賞:山岡茂樹『日本のディーゼル自動車』日本経済評論社、1987年刊
奨励賞:岡本真理子『近世建築書-座敷雛形』(日本建築古典叢書5)大龍堂書店、1985年刊
資料特別賞:久保在久『大阪砲兵工廠資料集』日本経済評論社、1987 年刊
■第2回(平成元(1989)年)
学会賞:山口昌伴『台所空間学』建築知識、1987年刊
奨励賞:該当作なし
資料特別賞:愛知の産業遺跡・遺物調査保存研究会(代表:石田正治『あいちの産業遺産を歩く』中日新聞社、1988年刊
■第3回(平成2(1990)年)
学会賞:鎌谷親善『日本近代化学工業の成立』朝倉書店、1989年刊
奨励賞:該当作なし
資料特別賞:内藤 昌ほか『愚子見記』井上書店、1988年刊
■第4回(平成3(1991)年)
学会賞:大淀昇一『宮本武之輔と科学技術行政』東海大学出版会、1989年刊
奨励賞、資料特別賞:該当作なし
■第5回(平成4(1992)年)
学会賞:宮内 悊『箱』法政大学出版局、1991年刊
奨励賞、資料特別賞:該当作なし
■第6回(平成5(1993)年)
学会賞:該当作なし
奨励賞:鈴木 淳「器機製糸用汽缶製造の展開」(『史学雑誌』101巻 号、1992 年7月)
資料特別賞:該当作なし
■第7回(平成6(1994)年)
学会賞:三宅宏司『大阪砲兵工廠の研究』思文閣出版、1993年刊
奨励賞:黄 完晟『日本都市中小工業史』臨川書店、1993年刊
資料特別賞:該当作なし
■第8回(平成7(1995)年)
延 期
■第9回(平成8(1996)年)
学会賞:安達裕之『異様の船』平凡社、1995年刊
奨励賞:該当作なし
資料特別賞:渋谷文庫調査委員会『渋谷文庫目録』、1995年刊
■第10 回(平成9(1997)年)
学会賞:松本三和夫『船の科学技術革命と産業社会』同文館出版、1995年刊
奨励賞:中村尚史「日本鉄道業の形成と鉄道政策-1869年~1894年」(『社会科学研究』48巻1・2号、1996年7・8月)
資料特別賞:葉賀七三男『日本鉱業史料集』白亜書房、1981年~94年
■第11 回(平成10(1998)年)
学会賞:鈴木 淳『明治の機械工業』ミネルヴァ書房、1996年刊
奨励賞、資料特別賞:該当作なし
■第12 回(平成11(1999)年)
学会賞:沢井 実『日本鉄道車輌工業史』日本経済評論社、1998年刊
奨励賞:三田村佳子『川口鋳物の技術と伝承』聖学院大学出版会、1998年刊
資料特別賞:該当作なし
■第13回(平成12(2000)年)
学会賞:出水 力『町工場から世界のホンダへの技術形成の25年』、ユニオンプレス、1999年刊
奨励賞:石垣 進「泉南地域におけるワイヤロープ工業の生成と展開」(『経済研究』1997年)ほか4点
資料特別賞:該当作なし
■第14回(平成13(2001)年)
学会賞:古川 安 "Inventing polymer science : Staudinger, Carothers , and the emergence of macromolecular chemistry,
University of Pennsylvania Press、1998
奨励賞、資料特別賞:該当作なし
■第15回(平成14(2002)年)
3賞とも応募なし
■第16回(平成15(2003)年)
学会賞:山下充『工作機械産業の職場史 1889-1945 -「職人わざ」に挑んだ技術者たち』早稲田大学出版部、2002年2月
奨励賞、該当作なし
■第17回(平成16(2004)年)
3賞とも応募なし
■第18回(平成17(2005)年)
学会賞:田村均『ファッションの社会経済史 ―在来織物業の技術革新と流行市場―』日本経済評論社、2004年8月
奨励賞、資料特別賞:該当作なし
■第19回(平成18(2006)年)
学会賞、奨励賞:該当作なし
資料特別賞:鈴木淳編『ある技術家の回想-明治草創期の日本機械工業界と小野正作-』日本経済評論社、2005年9月
■第20回(平成18(2007)年)
学会賞:中岡哲郎『日本近代技術の形成』朝日新聞社、2006年
奨励賞:村瀬敬子『冷たいおいしさの誕生-日本冷蔵庫100年』論創社、2005年
資料特別賞:該当作なし
■第22回(平成21(2009)年)
学会賞:村上安正『足尾銅山史』(正編及び別冊)、随想舎、2006年
受賞講演の概要
奨励賞:佐藤 靖『NASAを築いた人と技術』、東京大学出版会、2007年
資料特別賞:応募なし
■第23回(平成22(2010)年)
3賞とも応募なし
■第24回(平成23(2011)年)
学会賞:清川雪彦『近代製糸技術とアジア-技術導入の比較経済史-』、名古屋大学出版会、2009年
奨励賞、資料特別賞:応募なし
■第25回(平成24(2012)年)
学会賞:和田一夫『ものづくりの寓話-フォードからトヨタへ―』、名古屋大学出版会、2009年
奨励賞:洪紹洋『台湾造船公司の研究』、御茶の水書房、2011年
資料特別賞:応募なし
■第26回(平成25(2013)年)
学会賞:廣田義人『東アジア工作機械工業の技術形成』(日本経済評論社、2011年)
受賞講演の概要
奨励賞、資料特別賞:応募なし
■第27回(平成26(2014)年)
学会賞:石村眞一『日本の曲木家具 -その誕生から発展の系譜-』(鹿島出版会、2012年)
受賞講演の概要
奨励賞、資料特別賞:応募なし
■第28回(平成27(2015)年)
3賞とも応募なし
■第29回(平成28(2016)年)
3賞とも応募なし
■第30回(平成29(2017)年)
3賞とも応募なし
■第31回(平成30(2018)年)
学会賞:水田丞『幕末明治初期の様式産業施設とグラバー商会
-19世紀の国際社会における技術移転とイギリス商人をめぐる建築史的考察』(九州大学出版会、2017年3月)
受賞講演の概要
優秀論文賞:今泉飛鳥「東京における工場汽缶とその製造業者」21巻2号掲載
奨励賞、資料特別賞:応募なし
■第32回(令和元(2019)年)
3賞とも応募なし
■第33回(令和2(2020)年)
3賞とも応募なし
■第34回(令和3(2021)年)
学会賞:吉田勉『19世紀「鉄と蒸気の時代」における帆船』(溪水社 、2020年4月)
受賞講演の概要
奨励賞、資料特別賞:応募なし
■第35回(令和4(2022)年)
3賞とも該当作なし
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