2019年度年会について  (更新 4月18日)
神戸山手大学現代社会学部・井上尚之教授のお世話で、6月15-16日に開催します。
講演会・総会は6日15日、見学会は翌日16日に福寿酒造酒蔵及び竹中大工道具館を予定。
   神戸山手大学 福寿酒造 竹中大工道具館
お問い合わせは、学会事務局まで、電子メールまたは郵便にて願います。

年総会。年会、懇親会、見学会への参加は、事前申込み願います
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◇ 6月15日(土) 全体スケデュール
9:30 ~      受付(資料代1,000 円)
9:55 ~ 10:00 開会挨拶
10:00 ~ 11:50 一般講演5件
11:50 ~ 12:50 昼食
12:50 ~ 13:50 一般講演3 件
14:00 ~ 15:30 招待講演
15:50 ~ 16:50 総会
17:00 ~ 19:00 懇親会 (参加費5,000 円の予定)

◇ 6月16日(日) 見学会スケデュール
10:30       JR三宮駅前出発(マイクロバス)
11:00 ~ 12:00 酒心館(福寿の蔵元)見学
12:00 ~ 13:00 酒心館にて昼食(2000円)
13:00       酒心館出発(マイクロバス)
13:30 ~15:00 竹中大工道具館見学
15:00       現地解散 (新幹線新神戸駅は、同館から徒歩3分)

◇ 一般講演の概要 (発表15分、質疑応答5分)
10:00 日本の屋敷林における産業的利用 / 石村眞一
     日本の屋敷林は農家の自給的な生活を基盤に発展したが、東日本の屋敷林の中には規模が大きく、明らかに針葉樹の換金性を
     目的としたものが見られる。その成立時期は明治期に入ってからであり、第二次大戦後にも植林されている。
10:20 城郭石垣の石積み技術とその変遷 / 〇濱田 晋一、麓 和善
     城郭石垣の石積み技術については、特に桃山時代から江戸時代にかけて、著しい発展をみせる。そこで本講演では、
     その石積みと石材加工の技術的変遷について、現地調査をもとに具体的に発表する。
10:40 近世城郭における天守・櫓の差物仕口に関する考察 / 上田忠司
     本考察では、近世城郭の天守・櫓に焦点をあて、これらの軸組における差物の仕口技法について修理工事報告書の
     記載内容を中心に考察をおこない、近世に発達した木造高層建築の構法技術の一端を明らかにする。
11:10 長岡高等工業学校附属科学工業博物館の創設と地域の産業構造転換 / 馬渕浩一
     1926(大正15)年、長岡高等工業学校の附属施設として科学工業博物館が開館した。同館は長岡市内の鉄工所の
     技術発展を支援する窓口となり、石油関連産業から機械工 業への産業構造転換に貢献した。
11:30 我が国の産業技術振興に及ぼした(旧)通商産業省工業技術院の役割(II)-地質調査と計量標準 / ◯小林直人、田中充、亀山哲也、小玉喜三郎
     本報告では(旧)工業技術院研究所の中で地質調査所(創立1882年)に始まる地質調査、中央度量衡器検定所(同1903年)、
     電気試験所(同1891年)、工業試験所(同1900年)に始まる計量標準についてその歴史を概観する。
12:50 鉄鉱滓煉瓦の製造方法に関する技術史的研究 / 市原猛志
     日本における高炉スラグを用いた鉄鉱滓煉瓦は、八幡製鐵所で1907年から生産を開始し、各地の銑鉄生産現場に
     普及した。本研究では、手作業から機械化に至る過程を中心に鉄鉱滓煉瓦普及と衰退の要因を考察する。
13:10 第2次大戦期における我が国での軍用機設計手法-愛知航空機での設計 / 川口一
     第二次大戦期に愛知航空機で開発された3機種(瑞雲、流星、晴嵐)の計算書・技術資料の一部を整理・解読した。
     設計現場で使われていた手法の具体例を紹介し、数式や 基礎データの出典より技術的背景を明らかにする。
13:50 疎開工場による戦後カメラ生産への参入実態 - 岡谷光学・八陽光学を中心として / 山下雄司
     本報告は、戦後の諏訪地域のカメラ製造業の発展が戦中の疎開工場を所与の前提としつつも十分に研究されていない点に注目し、
     岡谷光学・八陽光学を対象に生産能力・労働力の戦中と戦後の継承・断絶について考察する。

招待講演  14:00~15:30
  竹中道具館々長 赤尾建蔵氏 「大工道具と工匠の知恵」